「非現屋」 -2ページ目

疑問なんぞを。

CSS?

 リニューアルでCSS編集がかませるようになったんですがぁ、

どのクラスがブログの何に該当するのかっていう一覧はないんですかね。

 名前である程度はどの部分に該当するのか分かるんですが、

試してみないと正しいか分からないのも事実なわけで。


 アメブロの形式的にいちいち試すって言うのはやっぱキツイですよ。


 「CSSは他で勉強を」って言うのは納得できますけど、「クラスの意味は

自分で試してね☆」っつーのはちょっとなぁ。コメントの少なさからも言って、

人に見せることを意識したCSSファイルになってないと思うんですけど。


 ユーザビリティ?ああ、そんな言葉もありましたね。

悩める人事への福音書-『「クビ!」論。』


悩める人事への福音書
著者: 梅森 浩一
タイトル: 「クビ!」論。

【この本のオススメポイント】
・リストラを宣言するのが怖くなくなる
・辛い役回りを正当化できる
・リストラされる時の役にちょっと立つ

 クビを宣言するのはその人のため?!3つの銀行を渡り歩き、宣言した解雇の数は

なんと1000!そのあまりの冷徹さから日本人からは「クビキラー」、ドライだとされる

外国人人事からすら「Terminater」と呼ばれた筆者の解雇の現場本。

 リストラをされた人の立場からの報道、記事は数あれど「リストラしてきた」人の言い

分が聞けるのはこの本でだけ。

 迷わずクビを切れよ、切れば分かるさ!



「こんなこと、偉そうに人様に話すことなのか?」
  ―――著者あとがきより


 著者の略歴とか、キャリアを説明した1章とか、日本の今後を占おうとしている5章とか、

帯とかタイトルとかWebでのこの本の評価とか。

 そんなもの全部流し読みしてください。いや、読まなくたっていいです。


 本書の2章を読めば。


 語弊があっても訂正しませんが、2章は「クビキリハウツー」とも言えるセクション。

経済云々、能力云々の話も出すものの、結局は効率的な首の切り方論が延々展開

されています。メンタルな部分には殆ど言及しない、どうやれば上手くクビを切れるの

かに終始する文章群。これにこそ本書の存在価値があります。


 人間的な葛藤もあるとは言いながら、本章を読む限り実はこの人はクビキリを楽しんで

いたんじゃないか?と思えるのもまた事実。他の章の文章は感情が抑え目な部分がある

にも関わらず、この2章だけは文が踊っています。

 

 後ろ暗いとは言いながら楽しみを隠せない。そこら辺の歪みというか、コンプレックスと

いうかが最高に「クビキリ」の仕事を物語ってくれます。


 ここらへん、文章で魅力を伝えるのは限界かもしれません。興味のある方は実際に

読んでください。


「オーマイゴッド!だから子供たちは米国で教育を受けさせたいのよ。」
―――梅森氏の上司の奥さん (アメリカ人です)

 私自身、2章が最高の読みどころだと思ってるんで、他の章の紹介とかは要らないかと

も思いますが。


 まず、日本の経営者にアドバイス的な文章が散見されますがこれはこの本が2003年

に書かれていることを割り引いて読むことをオススメします。まぁ、著者に限ったことでは

ないですが、日本経済が絶不調の時に書かれた本なので、こき下ろせばいいや的な論

調です。


 そもそも梅森氏は人事のプロなわけで、その人が松下の復活を予見できなかったからと

いって責めるべきではありません。し、なんでそんな部分を本に入れちゃったのかなとは

思いますけど。


 逆に、人事の視点では「こんな奴をクビにしてきた」 という確固とした哲学があるので、

労働者へのアドバイスはそれはそれで参考になります。私、外資勤務の方は意外と内弁

慶な人が多いなと思うんですが、梅森氏も例外ではありません。

 なんで、そういうフィルターをもって、アドバイスも読むことをオススメします。

ハゲタカ生態図鑑-『東京ゴールドラッシュ』


 ハゲタカ生態図鑑
     

著者: ベン・メズリック, 真崎 義博

タイトル: 東京ゴールド・ラッシュ

 

【この本のオススメポイント】

・ハゲタカの生態が分かる

・ディーラー達の豪快なもうけっぷりが単純に面白い

・日本のバブル崩壊後経済を対外的な視点で見られる

 

   ハゲタカって嫌いですか?嫌いな人、彼らがどんな人間か知ってますか?外資=
ハゲタカを批判する報道は多いけども、実際そこでプレイヤーとして働く人の姿を伝
えてくれる報道というのは意外に少ないわけで。その、貴重なプレイヤーレポートが
この『東京ゴールドラッシュ』!
 日本を食い物にする「ハゲタカ」達は何を考えてどんな行動を取ったのか?
バブル崩壊後の日本を舞台に、タフさと頭脳を武器に3分間で600億円稼いだディ
ーラー、マルコムの貴重な行動記録を見よ。
変化というのはいつだってお祝いさ。
それは、まだ生きているということの証だからな。
  ―――ディーン・カーニー
  本書は基本的にはマルコムというアメリカ人青年を通して、バブル後の日本に
居住したアメリカ人達の生態を描いたノンフィクションです。原題は「agly american」
だそうで、直訳すれば「醜いアメリカ人」。 

  「醜い」とは言うものの、彼らのお金を稼ぐ態度というのは意外にすっきりとしたもの

だなというのが私の感想。彼らのルールは簡単。情報を手に入れ、検討し、根性を出し

てポジションを持って、耐え、キャッシュを掴む。藤巻氏の著作を読んだ影響かも知れ

ませんが、少なくともディーラーとしてみれば彼らは普通の人間で、大もうけする為に

なにか汚いことをやっているわけではありません。

 

 根性がいるようなポジションを持っているということは、外れたらとんでもないことに

なるってことで、例えば本書前半に登場する「ミスタ・X」ことニックリーソンというディ

ーラーは、100億ドル(!)を日経先物にツッコンでます。

 

 良い悪いはともかくとして、100億のポジションを持とうという発想がスゴイ。

正に狂気の沙汰。脳みそどうなってるのか気になります。まぁ、それはおいといて、結果

はというとトピックス上昇にかけた彼の期待とはウラハラに、神戸大震災が日本をヒット。

日経はモチロン暴落し、結果として彼は銀行をひとつぶっ潰してしまうのです。


 いいから聞いて。日本の物事の仕組みは違うの。ルールも違うわ。

アメリカ人のあなたには分からないわ。

  ―――サヨ(マルコムに忠告して)


 本書を通じて日本の醜い点も実は描かれています。代表例が性産業。本書の至る

ところに性産業にどっぷりはまり込んだ外国人達が登場し、そのたびに主人公のマルコム

は軽蔑の視線を向ける訳ですが、行く外人も外人なら、それが産業として成り立つ日本も

日本。日本人としては読むと結構複雑です。

 

 邦銀が結構アコギなことをやっていたのも意外な事実。バブル崩壊後、邦銀が外資ファ

ンドに不良債権をバルクセールしたのは結構有名な話ですが、抵当を設定した建物がヤ

クザに不法占拠されてた場合もあったのは余り報道されません。

 

 「ゲームのプレイの仕方、ルールを知らない方が悪い」というのは正にハゲタカの論理な

わけで、こうなってくると彼らが案外フェアに取引をやっているという事実も考え合わせて、

昨今のハゲタカ排除論に疑問が沸いてくるってモンです。

runnin' for the dinnin'

昨日は朝の10時より同期の人のお手伝い

渋谷で待ち合わせて(ハチ公によろしく)、まずは作戦会議。

タコスとポテトとコーヒーを消費しながら何を話したかは

先方のブログ参照で。

 

完成した時のイメージが抽象的でイマイチ掴み切れない為、

仮のフライヤーを作ってみる事を提案するものの、あえなく却下。

 

今の「こうならいいなぁ」っていう段階のコンセプトを、

ざっくりでも、視覚的に「こうします」に出来ると思ったんですが。

まぁ、企画者自身がしっかりと分かっていれば問題ないのも

たしかですね。

 

これからの予定も決める。

何がいつまでに必要かをざっくり確認。

完成から逆算して大体の感じで。

当たり前だけどやること満載。

 

私、小学生のころ8月31日を憎んでたクチなんですが、

スケジュール的にはこれからほぼ毎週末が8月31日な感じです。

自由研究どうしようー!って。

 

次に不動産屋回り。

最初の2件は2人で一緒に回って、その後はバラケてローラー作戦。

よさげな物件もいくつかあったが、しっかし高い。

夜の9時くらいまで物件の下見で歩き回って、1日が終わる。

 

感想とか。

まずは、企画者の勇気に拍手。

3ヶ月というリミット内でやってやろうと決断したのは本当に根性の要ることだっ

たろうと思う。

 

最高にかっこいい店。聞くだけでワクワクしますね。

『THE KID V. THE MAN』Newsweek April 4,2005


Like it or not


 とある問題についての情報を集める時、情報の鮮度もさることながら、

カウンターバランスをとることは重要なことである。例えばあなたの友達が

彼女と上手くいってないとして、その友達の話を聞いただけではどちらが悪

いとは(友達になんと言うかは別として)判断がつかないだろう。

 

  一番危険なのは、何かの問題に取り組むときに「好きか、嫌いか」の観点

で提供される情報にさらされ続けてしまうことだ。こういった類の媒体から提

供される情報は、事実はともかく出発点に合うように論拠が集められてしまう

為、結果としては正しい現実認識から遠ざかってしまうことが多い。

 

  さて、こういう前提を踏まえて、下火になりつつあるライブドアの買収につい

て考えてみようか。かの買収について考える際の根本的な疑問は、「好むと好

まざるとに関らず、そもそも何が問題なのか?」という事である。

 

  残念ながら、この手の疑問について日本のTVは役を果たしてはくれない。

劇場型買収とはよく言ったモンで、完全にドラマとして面白い部分のみを報じ

ようとする彼らの情報からは、現状の問題点が分からないからだ。


So why all the fuss?

  ―――本文より


 「日本のマスメディアが冷静に見れないなら、海外から」という訳で今回は

数ある海外メディアからニューズウィークがどうこの問題を報じているかをご

紹介しよう(英語以外は読めないので英字メディア以外は読んでないです。

すいません)。

 

  これは何もニューズウィークに限った話ではないが、海外メディアの論調

としては「そもそも何故にこんなに騒ぐのか?」という感じが多い。まぁ、敵対

的買収が珍しくない世界の住人には奇異に移るだろうし、法律的に許されて

いる事をライブドアはやっているわけだから。

 

  この問題に関しては、記事中の経済産業省の日下部氏の発言が印象深い。

曰く、「問題は、日本には企業買収もしくはそれに対する防衛策に関して、何が

フェアかというコンセンサスがないことだ」。これを考えるに、今するべきは「想

定内」という言葉を流行らせることではなくて、アメリカの証券取引委員会のカ

ウンターパートが日本に必要であるかを真剣に議論することであるという事が

分かる。


We've never advised a single foreign company to go hostile---never,not one.

  ――― ニコラスべネス(JTP corp.の買収/合併の専門家)


 もうひとつ、「開国後」のハゲタカ警戒に関してもNSは疑問を呈する。そもそも、

日本企業が外国企業に買収されることに対して、何故問題なのかということに対

する答え(放送業への答えを除いて)は日本のどこにも用意されていない。新生

銀行や、日産の例に対する答えが「感情的なものです」ではさすがに誰も納得で

きないだろう。

 

  そして最後に。いろいろに皮肉な点を挙げた後に最大の皮肉として、「ソフトバ

ンクがホワイトナイト扱いされていること」を挙げている。そりゃそうだろう、私だっ

て何故ライブドアがダメでソフトバンクならOKなのか理由が知りたい。

が、その点に突っ込んだ質問をフジにぶつける報道はなされていない。

 

  別に私は良くある「欧米では」という観点から日本がダメだと言いたいわけでは

ない。ただ、加熱しきった視点から一回離れて、「一体何が問題で、何が必要か」

を考えませんか?と言いたかったのです。